2007年4月25日水曜日

家の値段


イギリスではいい景気が続いています。
金利も少しずつですが地道に上がっています。
公共の乗り物はインフレ以上の値上げが、これも例年のように続いています。
とうとう英国では10万ポンド以下の家が一軒も存在しなくなってしまいました。
2007年4月現在の為替で約2500万円です。
それではこの値段で現在各地でどんな物件が手に入るでしょうか?
スコットランド、エジンバラから少し外れた田舎では、かろうじて寝室が3つあるセミデタッチ(写真のように2件つながっている家)が手に入ります。
工業都市リーズでは2つ寝室のあるアパートが手に入ります。
ロンドンでは区によって違いますが、ケンジントンチェルシー区では車のガレージの60年のリース代です。
日本から英国に来て「物価が高い」ということにすぐ気がつきますが、中でも家の値段は信じられない高さです。
しかも値上げの勢いがただ事ではありません。
一番凄いのは北アイルランド。
この一年で55%の上昇です。
そろそろ下がるのでは、といわれ続けて数年がたちます。
家ほど上昇しないアパート暮らしの私たちは、「数年前に気に入らない家でも買い換えて置けばよかった」と後悔しきりですが今更どうにもなりません。
住宅ローンで圧迫されない分、外食やホリデーを楽しんでいますが、蟻とキリギリスのお話がいつも脳裏に浮かびます。
とりあえず何でも高い英国ですが、ロンドンのバスは500円、地下鉄の初乗りは1000円、日本とは随分違います。
でも無料のものもたくさんあります。
例えば美術館や博物館。
世界的な規模のものが殆ど無料で楽しめます。
あちこちにある公園も無料です。
是非お楽しみください。

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