2007年4月30日月曜日

ストーンヘンジ


2日続けてストーンヘンジに行ってきました。
ストーンヘンジは世界最古の建築のひとつです。
何で石が立っているだけなのに建築かというと、それぞれの石がちゃんと加工してあるからだそうです。
基礎は何と5000年ほど前に遡るそうです。
ここには2種類の石が立っていて、大きな白い石が「サラセン石」。
これは30kmくらい離れたマルボローという地域から持ってこられました。
一番大きなものは7メートルを超えます。
小さい青っぽい石は「ブルーストーン」と呼ばれて南ウェールズのプルセリ山から運ばれてきました。
道路わきにひとつ離れて「ヒールストーン」と呼ばれている加工されてない石があるのですが、直径約30mのストーンサークルの中心からこの石を見る方向が夏至の日の出の方向です。
ヒールストーンとサークルの間には大きな石が横たわっていて、犠牲をささげた儀式があったとか、祭壇があったとか、果てはUFOの発着地だとか色々な説があります。

この時代に生きていた人たちの記録があるわけでもないので、これらの説の信憑性は受け取る側の柔軟性によります。
実際この10年間の間にもかなり建築時の説が変わりました。
15年前のイングリッシュヘリテイジ発行のガイドブックを見ると、原始人がロープを使って丸太の横木上で石を運んでいる絵が描かれていますが、今ではこの説は過去のものになっています。西暦2000年を記念したイヴェントのひとつで実際にこの方法で複製の石を運んだら、丸太が沈んでとても無理なことが発覚しました。
現在ではおそらく土木工事を行って道を整えた後、獣脂をコーティングして石を曳いただろうという説が有力です。
ストーンヘンジのあるソールズベリー平野はお天気が悪くて風の強いことが多いのですが、この遺跡にはふさわしいかもしれません。
「こんな何もないところに」
と疑問がわきますが、このあたりは地表近くにたくさんの鉱物があるそうで、それが狙いだったよう。
実際に土地は痩せていて殆どが牧草地やなんかです。
周りにはたくさんの古墳があって人は古くから住んでいた模様。
それらを見渡すことも出来ます。
近くには陸軍の演習場があってたまに戦車を見たりすることや、実際に大砲の音が聞こえるときもあります。
車が一番便利ですがツアーなどもロンドンから出ています。
5月は菜の花がとてもきれいなのでドライヴはいかがですか?

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