2007年5月16日水曜日

メアリーローズ


メアリーローズは約500年前に造船された当時最高の戦艦でした。
ヘンリー8世の時代にフランスとの戦いでポーツマス沖に沈んだものが、1982年に引き上げられています。
泥の中に沈んでいた右舷は残っていますが、潮にさらされた左舷は海の微生物などの影響もあって、すっかり失われてしまいました。
最終的には乾燥させて保存されることになるのですが、今はその前段階で湿度を保ちながら徐々に溶解ワックスを浸透させています。
長さが45メートル、幅が12メートル弱の5層構造で、約400人が生活することができました。
船の縦半分が残ったわけですから、ちょうど断面を見ることができるわけです。
この時代は弓と大砲が船に搭載されていました。
引き上げられた船の中から当時の遺留品もたくさん見つかっています。
ポーツマスのヒストリック・ドックヤードではエキシビションの中でこれらの展示がされ、シップホールで実際の残骸を見ることができます。

これは引き上げられた大砲です。
おそらくロンドンで450年ほど前に作られたもの。ヘンリー8世の紋や名前がラテン語で入っています。

バックギャモンのゲームボードも見つかりました。船員たちが使ったのでしょうか?

なんと注射器。この時代は床屋さんがお医者さんも兼ねていました。下は薬ビンの数々。当時の人の指紋が残っているそうです。

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