2010年3月15日月曜日

イギリスの病院

桃太郎君はまだ入院中です。
退屈でたまらないようですが、痛みがあるわけではないので、それだけでもラッキーだと思うようにしています。
ティムちゃんは、桃太郎君の興味がありそうな雑誌を、たくさん買って病室にもって行きます。
写真家の雑誌とかコンピューターゲームの雑誌とか。
今日は冗談で、女の子のたくさん載っている雑誌を買おうというのでやめさせました(笑)

ここは大学病院なのですが、メインの建物は数年前に建てられたばかりです。
元はビクトリア時代のいかめしいレンガ造りのビルでした。

桃太郎君はこの病院で生まれました。
喘息の発作のときにお世話になったこともあります。

以前はもっと病院らしい雰囲気だったのですが、新しい建物になってから随分明るくなりました。
メインの入り口を入ると、まずハイストリートにも支店のあるスミス書店。
お向かいに花屋さんがあって少し奥にカフェも見えますから、まるでショッピングモールのようです。
イギリスはたくさんの移民がいますから、入り口すぐのレセプションには7カ国語ぐらいで「ウェルカム」とかいてあります。
残念ながら日本語はなし。

桃太郎君の病室は6人部屋で「ミックスウォード」です。
これは男女共同ということ。

男性だけとか女性だけの病室は英語で「シングルセックスウォード」といいます。
15歳までは子供なので子供病棟に入ります。
桃太郎君は胸の専門病棟なので、周りはおじいさんとおばあさんばかり。
あまりにも雰囲気が暗いので、子供病棟に入ることも考えたのですが、処置のモニターの関係上この病棟のほうがいいということになりました。

正直なところ、プライベートの病院にいくことも考えたのですが、まずこの病院の立地が他とは比べ物にならないので、このままとどまることにしました。
プライベートの病院だと、個室は当たり前ですが、閑静な住宅地に病院があったりして、不便な場合も多いのです。
それから先生も普通のNHSの先生だったりするので、この場合は移る意味があまりなさそう。

ウォードは各ベッドがカーテンで仕切ることができるようになっています。
ベッド、小さなベッドサイドキャビネット、ベッドテーブル、テレビモニターがあります。
壁には、酸素とかその他いろいろの設備が、スイッチひとつで供給できるようになっています。
テレビのモニターはプライベートの会社が提供していて、プリペイドのカードで作動する仕組みです。
1日のテレビ使用料は3.50ポンド。
このモニターは電話も兼ねていて、電話を受けたりかけたりできます。

6 件のコメント:

ゆき珠 さんのコメント...

このところ、新しいモデムとの交換等々があって、ネット不自由せいかつをしていたので、桃太郎君の入院の謙は知らなかったのですが、大変でしたね。

イギリスには男女共同のお部屋があるんですね。
日本でもドイツでも聞いた事がないのでびっくり。
日本で夫がゴルフ中に熱射病で倒れ、危篤状態で救急病院に運ばれ、意識が回復するまでは脳溢血で倒れたおばあさんと並んで寝かせられていたという事がありましたが・・・・。
早く桃太郎君が退院してくれるといいですね。
みきさんも、それまでには元気になってね。

因みに・・・ドイツの入院費用は公的健康保険に加入していれば、一日10ユーロ。ICUも一般病棟も同じです。

かんとく さんのコメント...

桃太郎君、早く退院できるといいですね。みきさんも、大変でしょうが、無理されないでください。桃太郎君が早く退院し、剣道が出来るよう祈念しています。

miki bartley さんのコメント...

ゆき珠さん、おはようございます。
病棟のルールは病院によってそれぞれみたいです。
桃太郎君の病棟は「肺の病棟」で男女共同でした。
周りにどんな人がいるのかって、入院中は気になりますよね。
イギリスの病院の入院費はNHS(国民保険で運営されている病院)は無料です。
でも国民保険と国民年金を合わせて、お給料の11から12%が徴収されます。

miki bartley さんのコメント...

かんとくさん、おはようございます。
桃太郎君の退院は来週半ばになりそうです。
私も随分元気になりました。
ありがとうございます。
剣道は完全に直ってから一月はお休みしないといけないみたいですが、本人は「見稽古(他の人の練習を見て、頭の中でお稽古すること)」をしたいといっているので毎週連れて行くつもりです。

ゆき珠 さんのコメント...

ドイツの方が、健康保険料は高いみたい。
ちょっとそこで質問なんですが、私が高校生の頃だからほぼ四半世紀前に、イギリスで病院のお世話になった事があるんです。
扁桃腺で高熱を出して、病院で受診をし、お薬を貰って帰ってきただけなんですが(1ヶ月の滞在なので観光ビザです)、診察・お薬(確か、タクシー代も)一切お金が掛らなかったのを覚えてます。
今でも、イギリスってそうなんですか?

miki bartley さんのコメント...

ゆき珠さん、こんばんは。
イギリスには「ヘルス・ツーリスト」という言葉が存在します。
医療施設を利用しに、他の国から来る人たちです。
例えばアフリカからエイズにかかった人が来たり。
最近はGP(家庭医)の登録時にこの国の滞在許可証を求めるようになりましたが、この国に滞在できる許可証さえ持っていれば、GPも病院も無料です。
ツーリストかどうかという見極めは、緊急医療のときは後回しになりがちです。
多分まだ調べないところの方が多いんじゃないかな?
身分証明書の携帯が義務付けられていない国なので、誰が住民かツーリストかは、わからないのが実情です。
因みにお医者様から処方されるお薬は、普通に働いている大人以外は無料です。
そして支払う人もお薬の種類には関係なく、処方箋に対して薬局でお金を払います。
現在、処方箋1枚に付き7ポンド前後だったと思います。
だから安い薬の場合は、処方箋ではなくって、ただの紙にお薬の名前を書いてもらって、それを薬局で見せて買います(笑)
EUの国は協定があるので、イギリスのNHSの国際カード(申請すると無料で発行してもらえます)を見せえると無料です。
私も桃太郎君もスペインとフランスで無料で治療を受けた経験があります。
イギリス以外のヨーロッパで入院の経験はないので、その費用はわかりません。