2010年6月6日日曜日

ジンジャーブレッド

お仕事で、湖水地方に来ています。
素敵な奥様方の小さなグループで、マダム旅行ってカンジ。
せっかくなので、いろんな所でその場所の名物のお話を差し上げるのですが、今日、出かけたのは詩人ワーズワースにゆかりのあるところ。
グラスミアという村です。

この村にはワーズワースの住んでいたおうち「ダヴ・コテージ」があって、そこは入場して見学できるようになっています。
そして、村の中心地、セント・オズワルド教会の脇に、世界で一番おいしいといわれる、ジンジャーブレッドのお店があります。
私はここのジンジャーブレッドが大好き。
すごくジンジャーが利いていて、素朴な味。
形は四角くて、シンプルです。
紙に包まれたものと、缶入りのものが売られているのですが、お土産にするなら、割れないように缶入りがお勧めです。

昨日、夕食の時に、このジンジャーブレッドの話しをしたら、皆さん「欲しいわねぇ」ということになったので、お昼ご飯の前に村の散策もかねてお買い物に行きました。

ところが閉まっていたんです!
がーん。
前は日曜日でも10時ごろに開いていたような気がしたんだけど、どうやら変更になったか、思い違いだったかみたい。
ドアのところには12時半からって看板が出ていました。
残念だけど、その時間まで待っていることは、予定もあるのでできません。
でも、やっぱり欲しいということで、お昼ごはんの時間を利用して、私が代表で買いに行くことにしました。
だってみんなで行ったら時間もかかるだろうし、そんな時間を取るくらいなら、観光に行ったほうがいいと思ったんです。

そこで、どなたがいくつ欲しいのかって聞いてから、皆さんがお食事の間に、もう一度、お店まで戻りました。
缶入りのジンジャーブレッド、合計48個・・・。
12時25分にお店に行ったら30人くらい並んでいました。
またまた、がーん。
こんな行列待っていたら、1時間くらいかかりそうかも。

どうすればいいかな?

ちょっと考えたら、さっきお店の前で開店時間を確認したときに、電話番号がドアに書かれていたのを思い出しました。
そこで行列の一番前まで行って、閉まっているドアのすぐ前で、お店に電話をしたんです。
「缶入りのを48個欲しいの。順番は待てないから、用意してくれない?お店の前にいるんだけど。」
我ながら並んでいる人達の横で、ちょっとずうずうしいかなとは思ったんだけど、ちゃんとお店の人には30人くらい順番がついていて、私は一番その最後だって伝えました。
だから、ズルじゃないよね?
やっぱりズルかな?
実はちょっと良心は痛んでます・・・小心者なので(ホントか???)
時計を見るとちょうど12時半。
1分後にお店の人がドアを開けてくれたので、開け終わらないうちに「今電話した、48個、できた?」
もちろん出来ているわけはないのは100も承知です。
でもこういったことは先制攻撃が大事なんです。
おやじさんがドアを開けながら、中の女の子に、缶入りの小さいほう、48個用意するように言ってくれました。

このお店は本当に小さなお店で、裏のキッチンでジンジャーブレッドを作っています。
中はこんなカンジ。
袋に入れてくれている間に撮りました。かなり重いので、コットン製のエコバッグを用意してもらいました。
これは1枚1.50ポンド。
ジンジャーブレッドの缶入りは、小さいほうで4.50ポンド。
現金か小切手のみで、クレジットカードは使えません。お店を出てから、行列の写真も撮っておくことにしました。
お店の外まで、ずらーっと並んでいるでしょう?

2 件のコメント:

tachi さんのコメント...

いつも楽しく読んでおります。
97年の最初の旅行時は人から進められて買いました。それから好きになり去年の夏の2回目もここで購入しました。

前回と店の作り変わっていなくて小さな店のままだったのでなぜか安心感を覚えました。

缶入りと紙で包んだものと違いがあるのかなって両方買った覚えが。

先月も知った方からイギリス旅行みやげがここのジンジャーブレッドでした。

miki bartley さんのコメント...

tachiさん、こんにちは。
このお店で、もう150年ほど、ジンジャーブレッドを売っているそうです。
クレジットカードが使えないので、買うのにはそんなに時間がかかりません。
これでカードが使えるようになったら、機械に通したりする待ち時間で大変だと思います。
缶入りのものと、紙で包んだものの中身は全く同じです。
缶を開けると、紙包みのものが、そのまま入っています。
私はこのお店、裏手の教会側がキッチンなんですが、そこから漂ってくる、しょうがの匂いが好きです。