2011年10月27日木曜日

ポピーアピール

日本にもいろいろな募金活動がありますが、イギリスでは10月の半ばを過ぎると赤い造花を胸に挿している人が多くなります。これはポピーアピールと呼ばれて、戦没者の遺族や戦争で怪我を負った人達、また引退した人達のサポートのための募金です。
11月11日はイギリスの戦没者の日です。
この日には私たちのために亡くなったり、怪我をした兵士たちを考える日です。
この日に一番近い日曜日には王室のメンバーの参加の元、ウエストミンスター寺院で荘厳な式が挙げられます。
リメンバランス・サンデーと呼ばれています。
この赤い花は芥子の花のつもりなんです。
第一次世界大戦で最も激しい戦場だったのが今のベルギー、そこには芥子の花が咲き乱れていたそうです。
英軍はそこから身元も階級もわからない遺体を引き取ってきて、英国のシンボルである樫の木でお棺を作りました。
そしてフランスの土とベルギーの墓石で記念碑を作ってウエストミンスター寺院の中に埋葬しました。
無名戦士の墓と呼ばれています。
3000体の遺体が葬られている寺院ですから、みんなお墓の上を歩いちゃうわけですが、このお墓の上だけは誰も踏むことは許されていません。
もしこの季節にイギリスに来られたら、街中の募金箱にお金を入れるとポピーを受け取れます。

これは実はリッチモンドで作られているんです。
ヒルに工場があって身体障害のある人達の職場になっているそうです。

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