2012年9月10日月曜日

ロンドンのタクシー

オリンピック、パラリンピックが終わってしまいました。
何となく、長いようで短い1ヶ月でした。
私のお仕事 は、オリンピックの時期、前後3週間びっしり。
パラリンピックの時はほんの数日だけでした。

お客様との移動や、夜自宅まで帰るためにタクシーにもたくさん乗りました。

ロンドンのタクシーは、基本、個人タクシー。
昔はブラックキャブと呼ばれましたが、今では広告を車体に出しているものも多いです。
だから黒とは限りません。

ずいぶん昔に運転手さんに聞いたら、広告を取ると、年間数千ポンドの収入になるそうです。
10年位前だけど、「エアコンならダイキン」なんて、日本語をみた事もあります(笑)

上の写真は携帯電話大手の「Vodafone」の広告のタクシー。
ロンドンに1000台くらい走っているそうです。
上の写真はウェブから拝借しました。
この間乗ったのですが、中に携帯電話のチャージャーがついていてびっくりしました。
座席の右側。
思わず写真を撮ってしまいました(笑)
このときは、夜自宅に帰る時。
充電するほどバッテリーが減っていたわけではなかったので使いませんでしたが、
便利だなぁっておもいました。
運転手さんに聞いたら、お客さまが降りる時に、
「携帯電話は忘れていませんか」って聞く習慣がついたそうです(笑)

クレジットカードが使えるタクシーとか、
テレビがついているものとか、
クーラーのついているものもあります。
日本だとタクシーにクーラーは当然かもしれませんが、ロンドンはまだまだ。
暖房なら、まず間違いなくついていますが。

昔は運転手さんの横、助手席があるべきところに飼い犬を乗せているタクシーをよく見ました。
運転手さんは、東ロンドンの白人のおじさんかおじいさんがほとんどだったけど、
最近は女性の運転手さんにも当たったことがありますし、
また、ヨーロッパのほかの国から来た運転手さんにも会ったことがあります。

ロンドンで生まれ育った、黒人の運転手さんにも一度会いました。
その時には運転手さんに「黒人の運転手さんは初めてだわ」って言ってみました。
そうしたら、やっぱり面接で落とされちゃうことが多いんですって。
面接というより実技のテストって言った方が正確かな?
差別的な言葉で、煽ったりするんですって。
それで怒ったりしたら、テストには合格しないそうです。
やっぱりロンドンのタクシーの運転手さんになるのは大変みたい。

いまだ、ロンドンではブラックキャブはある程度のステイタスを保っていますが、
回りはどんどん変わってきているようです。
ミニキャブとよばれる、要予約のタクシーの台頭もあります。
オリンピック、パラリンピックの時には、オフィシャル専用レーンの利用ができないことに、
ロンドン中心地で抗議のデモもありました。
ロンドンのアイコンのひとつであり続けるのも難しいようです。

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