2015年8月18日火曜日

ロンドンのどこに住むべきか

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昨日はロンドンの住宅事情をご案内するお仕事でした。


午前中は車窓から街並みをご覧いただいて、その町の特徴やおうちの値段などをご案内。

午後には実際に物件をいくつか訪問していただいて、内装も見てもらいました。

ちょっと小ぶりな寝室。


 寝室に付いているシャワールーム


 機能的なシステムキッチン。
この物件は2LDKで新築。
お値段は約5億円。
ケンジントンのオリンピア地区にある投資用のマンションです。
このあたりのお家賃は、これくらいのサイズだと週当たり22万円程度。

購入後賃貸に回すなら、定期預金よりは利率がいい。
単純計算でで2.3%
なおかつ物件の値段が将来上がることが期待できます。

やっぱり日本からお越しのお客様はロンドンの物価に驚かれます。
特におうちのお値段。

最近では庶民には手の届かないロンドンの住宅。
やむなく賃貸に住んでいる人もたくさんいます。

私がロンドンに来たのは1991年のことです。
イギリスにいるお友達に頼んで、とりあえず仮住まいできるところを探してもらいました。
マーケットが有名なカムデンでフラットシェア。

今でこそおしゃれな街ですが、その当時はそんなにいい印象はありませんでした。
しかもフラットシェアなんて、想像もしたことなかった。
カムデンには3週間くらいしか住みませんでした。

住むところって大事です。
ロンドンの生活はロケーションがすべてと言い切って問題ないと思います。
もちろん予算とか、いろいろな事情はあるだろうけど、無理してでも住みたいところに住むのがベスト。

でも、人によって、ロケーションに何を求めるのかは様々。

例えば駐在の日本人家族なら、日本人学校とか日本食料品店何かの近くが便利。
アーティストを目指しているんだったら、刺激になる場所がインスピレーションの助けになるかも。

歩いていて、道行く人を眺めながら、ここに住みたいなって思ったらその場所が向いている。

どんな人が周りに住んでいるのかなって気になりますよね。
だって住んでいるなら毎日その町の住人と顔を合わせるわけだし。

私はリッチモンドに住む前はサウスケンジントンに住んでいました。
賃貸で、当時の家賃と光熱費はもらっていたお給料とほぼ同額。
貯金を切り崩しながらの生活だったけれど、満足でした。
今はリッチモンドに住んでいて、緑も多いし安全だし、大好きな街に住んで幸せです。



街の雰囲気とか自分との相性は客観的に判断するのが難しい。

でも、数字に出せることも街にはたくさんあります。

私は客観的に町の案内をする時は政府の出している白書を利用します。

このサイトは私がよく利用するもの。
ロンドンのデータ(リンクします)

こんなことまで調べているのっていう面白情報がたくさん。
エクセルでダウンロードできるので、自分なりに数字を編集できるのが便利。

おうちの値段は、貧富の差が激しいロンドン、平均値の代わりに中央値で出ていました。

外国で生まれた住人も3位まで、その割合とともに書かれています。
因みにロンドンで一番外国生まれの割合が高いのはブレント区。
56.2%が外国人で、インド9.2%、ポーランド3.4%、アイルランド2.9%です。

2番目に移民が多いのはケンジントンチェルシー区で54.7%。
でも何人かというのがブレント区と大きく違う。
アメリカ5%、フランス4.2%、イタリア2.7%

失業率や失業手当をもらっている人の割合、
公務員の割合、
過去1年の間にボランティアしたことのある人の割合、
1000人当たりの犯罪被害率、
火事の件数、
高学歴の人の割合、
中学校卒業時の成績が良かった人の割合、
自転車に月1回以上乗る人の割合、
平均給与、
住宅手当を受けている家屋の割合、
おうちの値段(中央値)や持ち家の割合、
平均寿命、
緑地の割合、
ティーンエイジャーの避妊率まで載っています。
そして、それぞれの数字が区によって全然違うんです。


面白いなと思ったのは、人生の満足度、不安度などといった数値。
どうやって調べたんだろうという疑問は残りますが区によってそれほど差はありません。

一番差があったのは人生の満足度(10点満点)。
一番高いのは旧市街地で8.2ポイント。
ダガナム区が最低で6.93ポイント

幸福度はブロムリー区が7.55ポイントで一番高く、リッチモンド区は0.01ポイント差で2位になっていました。
一番低いところでもハックニー区の6.87ポイントだから、そんなに差はない。

不安度が一番高かったのは、ハックニー区で3.84ポイント。
逆にエンフィールド区は2.53ポイントで楽観的な人が多いのかな?

それにしても最大1ポイントくらいの差しかないわけで、ロンドンのどこが一番かというのは人によって違うと実証されたようなもの。


今回参考にした資料、ロンドンの各区のプロフィール(リンクします)




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