2016年11月12日土曜日

イギリスでの勉強方法

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最近、お勉強疲れでストレスが溜まっています。

イギリスのお勉強って底が見えない。

これ全部暗記しなさい、とかだと楽なんだけどなぁ。


イギリスのお勉強は、基本自習です。

自分で大事だと思うことを掘り下げていって、自分の言葉でまとめる作業が続きます。
幾つかプレゼンした内容をこのブログにも書きましたが、あの程度の文章をまとめるのに、膨大な資料に目を通したり、事実の裏付けを取ったりします。
ネットや一般のガイドブックに書いてあることが、必ず正しいとは限りませんからね。
宮殿出版のものは信用できますけど、内容が短すぎて、それだけだと足りない。
もっとたくさんの事実が必要。

他の人たちのプレゼンを聞いて「あ、それいただき」なんて時もあるし、逆に「そっちに持っていくと、話がややこしくなるな」なんて場合もあります。

それぞれの個性もあるので、聞いていると面白い。
16人の候補生が半分に分かれて一緒に行動するので8人。

宮殿のスタッフが2人、ろうあ者が一人、ロシア語ブルーバッジガイドが一人、中国語ブルーバッジガイドが一人、イタリア語ブルーバッジガイドが一人、ろうあ者の通訳とは別に、候補生として手話通訳者が一人、そして私の8人。
もう一つのチームと、対抗でディスカッションなどもあるので、バランスを考えて分けたみたいです。


興味深い事実を毎回含んでくれるので、宮殿スタッフのプレゼンは楽しみです。
だけど、事実を詰めすぎで、いつも規定時間オーバー、しかも内容が凝りすぎていて、私たちや専門家だと面白い場合が多い。
一般の人には難しすぎる場合がほとんど。

ロシア語とイタリア語のブルーバッジガイドは、さすがガイドが本業なので内容は簡潔。
だけど、事実の選択にお国柄が出ています。
特にイタリア人はアートやアーティストに走りすぎで、日本人の私には名前やアートのタームが多すぎます。

中国人の候補生は、ジョークを程よく入れていて、話題のつなぎが上手です。
今年合格したばっかりの、ほやほやガイドらしい。
なので、ガイディングのテクニック、立ち居振る舞いとかは、まだ現場で擦れていないので新鮮です(笑)

私はガイディングの中に細かな年代を持ち込むのは好きじゃありません。
西暦何年何月何日に、こんなことがありましたって案内。
だって、聞いている人がそんな細かな事実に興味があるとは思えませんから。

それよりも、ほぼ同じ時代にどんなことがあったかとか、聞いてくれる人の想像力を刺激するのが好きです。

同じように、高さや大きさの数字を並べるより、同じようなサイズの身近なものを持ち出したりして、想像してもらう方法が好き。



ガイド内容ではあまり触れないことだけど、バックグラウンドで知っておくべきことなんかはスペシャリストのレクチャーが役立ちます。

ハンプトン宮殿のコースでは、スペシャリストの授業が午前と午後の2回、約2時間弱含まれます。

一昨日は午前中に宮殿の庭師頭とガーデンを回りました。
午後はロイヤルコレクション(王室の宝物庫)の管理人のレクチャー。

以前、ハンプトン宮殿に出てくる幽霊のレクチャーもありました。
2時間たっぷり、どこにどんな幽霊が出るか。

また、宮殿の経営に関するレクチャーも面白かった。

毎回、その道の専門家に質問ができるので、とてもためになります。

イギリスの授業ではどれだけ質問するかも大事な要素。
もちろんレクチャーの流れもあるし、時間的な要素も無視できないけど、聞いてるだけじゃなくて参加が求められます。

チューターは授業中のそういった反応をきちんと見ていて、フィードバック時にコメントされたりします。

これはガイドコースに限ったことではなくて、学校の勉強でもそうです。
講義の内容をただノートに取るだけではなくて、その後が大事。

私は授業中のノートはほとんど取りません。
だって書いている間に他のことを聞き逃すかもしれないから。

なので、面白そうだなと思ったキーワードをいくつか書き留める程度。
授業によって違うけど、2時間のレクチャーだとキーワードは5個程度。

おうちに戻ったら、そのキーワードを自分なりに掘り下げていきます。
で、気が付いたら、全く宮殿に関係ないことばっかり調べて、数時間経過とかになっちゃう(笑)

ご飯の時間以外はラップトップ見てるので、最近ティムちゃんのご機嫌が悪いです(笑)
ハンプトン宮殿のお庭で見た虹。
かなり癒されました!





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